やまこうどん

今朝の地方紙朝刊に「やまこうどん閉店へ」という記事が掲載されていた。呉松山フェリー廃止のときにも少なからずショックを受けたのだが、ついにやまこうどんもか。フェリーは民〇党の「高速1000円セール」のあおりを受け、これ以上赤字を増やすわけにいかぬと廃止を決めた経緯がある。やまこうどんは記事によると、設備の老朽化が原因だそうである。この地方都市は、これまでも名店・老舗といわれる店が次々と閉店してきた。なんとかならなかったのだろうか。吉村昭が著書で記したように、立派な食文化がある街なのに、何らかの手立てを講じることはできなかったのだろうか。

2月には食べているところを民放テレビ局に取材され、放映されたこともあった。また一つ大切な灯が消えてゆく。本当に実力のある店は、老舗として歴史を重ねていく。老舗が営業を続けられる日本であってほしいものである。